☆ 近年の内容

 

・「満洲国」の文学、文化、歴史関連の先行研究や文献を精読し、内容や研究手法について検討する。近年は主に以下のものをあつかった。

 

 岡田英樹『文学にみる「満洲国」の位相』研文出版、2000.3

 蒋蕾『精神抵抗 以≪大同報≫爲様本的歴史考察』吉林人民出版社、2014.9

貴志俊彦『満洲国のビジュアル・メディア』吉川弘文館、2010.6

加藤聖文,田畑光永,松重充浩(編)『挑戦する満洲研究』東方書店、2015.12

 梅村卓『中国共産党のメディアとプロパガンダ』御茶の水書房、2015.1

 武藤富男『私と満洲国』文藝春秋、1988.8

 

・「満洲国」文学・文化研究の方法論的探求。ゼミ生の研究テーマに即して、優れた先行研究を取り上げ、その着目点や手法を読み解く。

 

・「満洲国」時期文学作品の翻訳作業。

 

・ゲストスピーカーを囲む。最近は以下の方々をお迎えした(敬称・肩書き略)。

 

 張泉、劉暁麗、柳書琴、垣原智子、梅定娥、郭盈、謝瓊、

 

 

  研究テーマ

 

・近年の修士論文題目

 

 日本植民地支配時期の台湾人作家における日本語の受容と抵抗

 「満洲国」の「女性美」の変遷

 「満洲国」におけるラジオ放送事業

 「満洲国」の「郷土文学」――山丁の長編小説「緑色的谷」論

 「満洲国」期の詩人成弦およびその詩作に関する研究

「満洲国」における配給統制と映画館 ── 1943年までを追って

中国における日本推理小説の受容要因について──東野圭吾を中心に

「満洲国」における文学賞及び懸賞文募集に関する考察

 

 

・近年の博士論文題目

 

 代珂:「満洲国」のラジオ放送事業に関する研究

牛耕耘:山丁研究――「満洲国」を生きる作家の生涯と作品